中学女子相撲、伊江中の島袋が全国準V 持ち味の押し貫く


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
全日本中学生女子相撲大会の重量級で準優勝した伊江中の島袋心海(提供)

 女子相撲の第19回全日本中学生大会が2日、京都府立山城総合運動公園体育館で行われ、重量級で伊江中3年の島袋心海(しんか)が準優勝した。出場者7人によるリーグ戦で5勝1敗だった。超軽量級に出場した神森中1年の山城絆南(はんな)は8強入り。同会場で行われた第25回小学生大会では、5年生45キロ未満級で神森小の幸地双葉(てだこ相撲クラブ)が3位に入った。

 島袋心海(しんか)=伊江中3年=が、持ち味の押し相撲を貫き準優勝した。5勝中四つの決まり手が押し出しで「自分の相撲が取れた」とうなずく。唯一の黒星は相手に力負けし逆に押し出された。中学最後に日本一を狙っていただけに「悔しい」とも吐露した。

 全日本大会出場は、3位だった小4に続き2回目。中1は新型コロナで中止となり、中2では両足の余分な骨を削る手術で出場できず。その分、頂点を狙う気持ちは強かった。術後は十分な練習ができなかったが、陸上の砲丸投げをして体幹を鍛えた。

 名嘉元幹夫外部コーチや学校、地元などの支援を受けて臨んだ今大会。初戦から思い切り相手にぶつかった。だが2戦目。体重87キロの島袋を上回る143キロの相手に当たり負け。それでも、その後の試合は気持ちを切らさず勝ちきった。

 来春は強豪の鳥取城北高へ進学する。今後も「日本一になって(周囲へ)恩返ししたい。伊江島を盛り上げたい」と躍進を誓う。
 (金良孝矢)