つらい症状、共に向き合う パーキンソン病友の会沖縄県支部が3年ぶりに交流会 那覇


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3年ぶりに開いた交流会で近況を報告し合う全国パーキンソン病友の会沖縄県支部の会員ら=2日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センター

 【那覇】全国パーキンソン病友の会沖縄県支部(又吉忠常支部長)は2日、新型コロナウイルスの流行で自粛していた交流会を那覇市首里の県総合福祉センターゆいホールで開いた。3年ぶりの開催となった会には約70人が参加し、それぞれの近況を報告し合った。

 20年前にパーキンソン病を発病した前木多榮子さんは、闘病を続けながら自身で執筆した書籍を紹介した。「長いこと皆さんと会えなかったが、また会えてうれしい」と話した。

 パーキンソン病の夫、崎山秀幸さん(76)を支える美佐子さん(71)は「皆さんの姿が見られてうれしい。パーキンソン病は症状によっていろんな薬があるが、体調などを細かくメモして、主治医に伝えてほしい。自分の状況を第三者に正確に伝えて向き合い、自分がつらくないように生きるのが大事だ。皆さんそれぞれいろんなつらさがあると思いますが、一緒に頑張りましょう」と語った。

 同会沖縄支部結成から参加を続けてきた宮城幸徳さん(88)は「施設に入り、歩かなければ、歩けないということを学んだ」と話した。島袋貞夫さんは「錠剤を飲むタイミングがなかなかうまくいかない。生活リズムを管理することが大変だが、サイクルを復活させて、健康な状態にもっていきたい」と話した。

(與那覇智早)