PFAS、普天間飛行場周辺含む5カ所の土壌調査へ 沖縄県が方針 県議会代表質問


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沖縄県議会棟

 沖縄県議会9月定例会は7日、代表質問が始まった。県内の米軍基地周辺から人体に有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されている問題を巡り、金城賢(まさる)環境部長は米軍普天間飛行場周辺を含む5カ所で土壌調査を実施する方針を明らかにした。玉城デニー知事は土壌調査に入る意向を表明していたが、調査の実施箇所数を明らかにするのは初めて。瑞慶覧功氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。

 9月の知事選で再選し、2期目として初めて代表質問の答弁に立った玉城デニー知事は、普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対の立場を改めて強調し「国内世論について、県の現状や考えをまだ十分に発信できていないとの指摘があった。今後は世論への訴えかけをさらに強化していく」と述べた。その上で国連や国際社会に対し、基地負担の現状の発信強化を図り、基地問題の解決につなげると強調した。瑞慶覧氏への答弁。

 儀間秀樹企画部長は玉城知事の2期目の公約を110項目掲げ、そのうち71項目を重要政策に位置づけたと説明。「1期目の291の政策に基づく取り組みについても継続して取り組む必要がある政策は、2期目でも取り組みを継続する」と述べた。仲田弘毅氏(沖縄・自民)への答弁。

 県内市町村のオープンデータの取り組み率が全国最下位だったことを受け、儀間企画部長は、県と市町村のオープンデータを網羅した「オープンデータポータルサイト」を整備する意向を示した。「データの公開に向けたフォローアップを行い、市町村の取り組みを後押ししていく」と述べた。新垣淑豊氏(同)への答弁。

 そのほか、当山勝利氏(てぃーだ平和ネット)も登壇した。 (梅田正覚、安里周悟)