男子ゴルフ下部のABEMAツアー、エブリワン・プロジェクトは7日、栃木県のロイヤルメドウGC(7171ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、69で回った比嘉拓也が通算8アンダー、208で並んだアマチュアの中野麟太朗(早大)とのプレーオフを制して優勝した。3位からスタートしての逆転勝利だった。嘉数光倫は5アンダーの6位と順位を上げた。玉城海伍は37位、富村真治は42位、前粟藏俊太は46位、玉城元気は54位、川満歩は65位だった。
遅咲き34歳「やっと勝てた」
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金武町出身の比嘉拓也(名護商工高―名古屋商科大出)がアベマツアー初優勝の栄冠をつかんだ。
冷え込み、雨も降り注ぐ中での3日間だった。70、69、69の8アンダーでプレーオフへともつれ、大学生を退けての優勝。遅咲きの34歳は「やっと勝てた」と両手を広げて歓喜した。「寒さで手がかじかんだが、3日間を通してパターとアプローチが良かった。最終日の15番でバーディーを奪えたのが大きかった」と最後まで粘り強さを維持した。首位の選手がスコアを落とし後半に1位に躍り出た。
アベマツアーは年間14試合で残り1試合のみ。終盤でトップの座をつかみ、賞金270万円を獲得した。「来季のレギュラーツアー前半戦の出場権がもらえるのは大きい」と声を弾ませる。高知県で11月開催の「CASIO WORLD OPEN」の出場権も獲得した。
2011年にツアープロに転向するが、ツアーの出場権を決めるクォリファイングトーナメント(QT)では、なかなか結果が出せず、出場大会も限られた。それでも我慢強く戦い続けた。現在は名古屋在住。「お世話になっている人たちが沖縄にたくさんいる。恩返しができて良かった」と感謝の思いがあふれた。
(大城三太)