沖縄県都・那覇決戦、熱気徐々に 2人の新人、近く政策発表 那覇市長選


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(左)翁長雄治氏 (右)知念覚氏

 23日投開票の沖縄県那覇市長選は、選挙戦が始まる16日の告示まで、9日で残り1週間となった。市長選は「オール沖縄」が支援する無所属新人で前県議の翁長雄治氏(35)=共産、立民、社民、社大、れいわ、にぬふぁぶし推薦=と、政権与党が推す無所属新人で前副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=の事実上の一騎打ちの構図となる見通しだ。両氏は近く政策発表を予定している。県都・那覇の政治決戦が、次第に熱を帯びてきている。

 那覇市長選と同様に、オール沖縄勢と自公勢の対立構図となった豊見城市長選は9日に投開票される。週明けからは両勢力とも那覇市に総力を結集させる見通しで、前哨戦は激しさを増す。

 支援先を表明していない城間幹子市長の動向が当面の焦点となる。豊見城市長選の勝敗も影響を与える。

 翁長氏は子ども関連施策、知念氏は経済・福祉政策に重点を置く考えを示している。両氏が今後の政策発表で具体的にどのような政策を提示するかが注目される。

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設については、翁長氏は反対を明言する一方で、知念氏は県と政府の係争の行方を見守るとする名護市長の考えを尊重するとして、賛否は示していない。

(’22那覇市長選取材班)