キングス、名古屋Dに主導権つかめず72-94 攻め手欠き22点差の大敗 第3戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは8日、愛知県のドルフィンズアリーナで今季第3戦を行い、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区)に72―94で敗れた。序盤から名古屋Dの激しい守備にシュートの精度が上がらないキングスは、じりじり点差が開く状況に持ち込まれた。度々、好機をつかみかける場面もあったが、即座に名古屋Dに奪い返される展開が続き、一度もリードすることなく試合を終えた。9日も同アリーナで名古屋と対戦する。


 互いに開幕2連勝を決め、勢いに乗るキングスと名古屋D。試合開始直後から名古屋D特有の素早い攻守に張り合ったキングスだが、シュートの精度は3割台にとどまった。主導権をつかむことができずに、22点差をつけられて大敗を喫した。

名古屋D―琉球 第1Q シュートするクーリー=8日、愛知県のドルフィンズアリーナ(Bリーグ提供)

 味方の攻撃を援護するようにジャック・クーリーがリバウンドで存在感を示したが、ポイントガードや外国人選手が連携した名古屋Dに、先にペースをつかまれてしまう。キングスに大きなミスはないものの攻め手を欠き、前半で11点差をつけられた。

 第3クオーター(Q)はキングスの攻撃時間も延びて、相手の速攻にも食らいついた。だが、キングスの好プレー直後に名古屋Dに見せ場を作られるなど、勝利への道筋がなかなか見えない。

 終盤、名古屋Dはハードな守備の代償として終盤に外国人選手のファウルアウトが相次いだ。反転攻勢につなげたいキングスだが、残り約7分で20点差を覆すのは難しく、控え選手などを出して9日の試合につなげた。

 主将の田代直希は「名古屋Dの重圧に対応できず、攻守の最適解を見いだせなかった。この負けも収穫にできるよう、明日の試合に臨む」とコメントした。

 (嘉陽拓也)


インサイドやられた

 桶谷大HCの話 守備において外を止めにいこうとしすぎて、インサイドを簡単にやられてしまったのがもったいない。次戦は名古屋Dの速い展開にせかされずに、自分たちのバスケットボールを遂行したい。