キングス、序盤から激しい守備 名古屋Dに91-82 岸本が要所で活躍、流れ渡さず 第4戦


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名古屋D―琉球ゴールデンキングス 3Q、シュートを放つキングスの岸本隆一=9日、愛知県のドルフィンズアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは9日、愛知県のドルフィンズアリーナで今季第4戦を行い、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区)に91―82で勝利し、前日の大敗の雪辱を果たした。キングスは序盤から激しい守備で相手にプレッシャーを与えた。インサイド攻撃などで主導権を握り、第1Q(クオーター)で15―10とリード。第2Qは岸本隆一の3ポイントシュートなどが光ったが、第3Qで一時逆転も許す。最終Qは攻守で集中力を保って逃げ切った。次戦は15日、沖縄市の沖縄アリーナで新潟アルビレックスBB(中地区)と対戦する。

 キングスが22点差をつけられた前日の借りをきっちり返した。ゲームの入りが悪かった反省を踏まえ、第1Q(クオーター)から激しい守備を展開。プレッシャーを与え、簡単なショットを打たせない。アレン・ダーラムのスチールからコー・フリッピンがジャンプショットで先制すると、勢いそのまま連続で8得点した。

 前日に23得点された名古屋Dのエースガード齋藤拓実を徹底マークし、3Qまで得点を許さなかった。第2Qは同じ堅守が売りの相手を攻めあぐねる場面もあったが、岸本隆一が要所で3ポイントシュートを決めるなど流れを渡さなかった。

 第3Qは齋藤に自由なプレーを許し、一時逆転も許したが、ダーラムが体を張ったプレーでインサイドから得点し、ファウルをもらいフリースローで得点を重ね僅差で再度リードを取り戻した。最終Qは相手の意表を突く攻撃を仕掛けたり、相手の戦略をくじくスチールを決めたりして突き放した。

 チーム最多22得点で気を吐いたダーラムは、前日から修正できたことに安堵(あんど)の表情を浮かべた。同時に「長期的に考えてチームをつくっていけるよう、今後も日々取り組んでいく」と身を引き締めた。
 (金良孝矢)


▽Bリーグ1部(ドルフィンズアリーナ、2607人)
キングス 3勝1敗
91―82(15―10,19―20,24―26,33―26)
名古屋D 3勝1敗

我慢しながらプレー

 桶谷大HCの話 出だしをいかに冷静にできるかが大事だった。スタートメンバーがしっかりやってくれた。我慢しながら一つ一つ切り替えてプレーしてくれた。ボールを運ぶ選手がPGやPFになれるのがやりたいバスケ。成長して戦っていきたい。