サッカーの県Uー15選手権、ヴィクサーレ沖縄ジュニアユースが頂点


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ヴィクサーレ沖縄FCジュニアユースーWウイング沖縄FC 後半、2点目となるシュートを放つヴィクサーレの山里謙心=9日、西原町民陸上競技場(大城三太撮影)

 サッカーのSYM・大和工業カップOFA第56回県U―15選手権大会は9日、西原町民陸上競技場で決勝が行われ、ヴィクサーレ沖縄FCジュニアユースが3―0でWウイング沖縄FCを破って頂点をつかんだ。前半35分に浦添朝仁が先制点を挙げ、均衡を破った。後半は開始早々に、ゴール前の混戦から山里謙心が左足を振り抜き2点目。終盤には玉城千也が3点目を押し込み、突き放した。ヴィクサーレは、11月に長崎で開かれる九州大会の出場権を得た。

 ヴィクサーレ沖縄FCジュニアユースは球際の強さが光った。特に中盤ではプレスが効いて、ボールを奪う場面が多かった。

 相手DFの裏へ前線の選手を走らせ、ゴールへと迫った。前半はDF瑞慶覧長汰の積極的な攻めでチャンスをつくった。MF山里謙心は個人技を絡めながら果敢にシュートを狙ったが、相手GKの好セーブに何度も阻まれた。先制点を押し込んだのはFW浦添朝仁。中央突破でDFを振り切り、正確なキックでゴール左へと流し込んだ。

 後半は開始すぐに、混戦から瞬時の判断で山里謙心が左足を振り抜いて2点目を奪った。「本能的に蹴った」とボレーシュートで得点し、以降は有利な展開へと持ち込んだ。守備では、崩された後に無人のゴールに蹴り込まれ、あわや失点というシーンもあったが、DFが間一髪でクリアし無失点でしのいだ。

 8月の日本クラブユース選手権は全国初勝利を経験したものの、1勝3敗で予選リーグ敗退。全国の壁は厚かった。九州は強豪ぞろいでハードルは高いが、チーム一丸で再び全国を目指す。
 (大城三太)

 優勝したヴィクサーレ沖縄FCジュニアユース

▽決勝

ヴィクサーレ沖縄FCジュニアユース
3―0(1―0,2―0)
Wウイング沖縄FC

▽得点者 浦添朝仁、山里謙心、玉城千也