「一人一人の行動が世界をつくる」 児童生徒が新聞記事でSDGs考えるワークショップ 東小中学校


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タブレット端末で検索した新聞記事を使い、SDGsについて学ぶ中学生ら=6日、東村立東小中学校

 【東】沖縄県東村の東小中学校で6日、琉球新報社が小中学校対象に提供するサービス「新報GIGAスクール」のワークショップが開催された。SDGs未来ラボ代表の阿部昭彦さんが講師を務め、児童生徒が同社のデジタル記事検索サービス「キジサガス」を活用してSDGsへの理解を深めた。

 同村の小中学校では2022年度から「新報GIGAスクール」を導入し、さまざまな授業で記事検索を活用している。

 中学生20人のワークショップでは、阿部さんがSDGsの17の目標を示し「一人一人の行動が世界をつくっている」と語った。パーム油を使った安価なポテトチップスを消費者が求めることで、パーム油生産のためにインドネシアの森が伐採され30年弱で半分以下まで減少した例を挙げ、製造工程に無頓着な消費行動が地球温暖化の一因になることを解説した。

 その後、生徒らはタブレット端末を使って気になる新聞記事を選び、そのニュースがSDGsのいくつの目標に関係するか考えた。阿部さんは「一つの出来事もいろいろな見方ができる。地域の活動や将来に生かしてほしい」と呼び掛けた。

 中3の生徒は「SDGsで自分にできることはいっぱいあると感じた。住みやすい地球にしたい」と話した。
 (岩切美穂)