国の特別天然記念物ノグチゲラ保護へ協定 東村と沖縄森林管理署


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ノグチゲラの保護へ協定を締結した當山全伸東村長(右)と伊藤香里沖縄森林管理署長=9月29日、東村役場

 【東】東村(當山全伸村長)と沖縄森林管理署(伊藤香里署長)は9月29日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のノグチゲラの保護に関する連携と協力の協定に調印した。国有林野内の保護活動や調査で連携する。

 協定の対象は村立「山と水の生活博物館」近くの国有林野17.42ヘクタール。同地域はノグチゲラなど希少種が生息しているが、道路が複数通っていたり、松くい虫対策が必要だったりすることから、保護林や世界自然遺産登録の指定から外れている。

 東村役場で開催された調印式で當山村長は「協定は保護活動の大きな進展につながる」と期待。伊藤署長は「(希少種の)保護と森林の利用の両立が難しい場所だ。両立方法を共に考えていきたい」と話した。協定は2024年3月31日まで。
(岩切美穂)