市民のニーズを把握し政策に反映 豊見城市長選で初当選、徳元次人氏に聞く


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勝因などについて語る徳元次人氏=10日、豊見城市高安

 【豊見城】任期満了に伴う豊見城市長選は9日投開票があり、無所属新人で前市議の徳元次人氏(41)=自民、公明推薦=が1万3335票を獲得し、無所属現職の山川仁氏(48)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と無所属新人でNPO法人理事の辻内岳晴氏(42)を破り、初当選を果たした。勝因や子ども政策について徳元氏に聞いた。(聞き手 照屋大哲)

―得票と勝因をどう考えるか。

 「選対として、1万3千票は下回れないと考えていたので運び通りだ。現市政で苦しんでいる各業界や市民の声が多かった。土地利用の見直しや市役所の職場環境の改善などの訴えが伝わったのではないか。18歳などの若者が大きな力になった」

―市政刷新を訴えたが何を刷新するか。

 「企業に対して公平性にかけた入札制度を立て直し、不足している公園整備や農業支援に着手しないといけない」

―子ども・子育て政策は。

 「英語教育に特化し、マネーリテラシーを学ぶ金融教育を導入したい。英検や民間検定試験TOEICを無料で受験できるような補助を考えている。室内型の公園整備も進める」

―給食費の無償化は。

 「県知事がやるといっているので、知事の下で県の予算ですぐにでも実現すべきだ。そのために要請していく」

―こども未来基金の活用方は。

 「公園などの施設整備に活用するのがベストだ」

―豊見城総合公園への複合型施設「森の風テラス」構想をどう実現するか。

 「事業費は何百億円規模になる。行政ができるのは総合公園の土地利用の変更で、予算は民間資金を活用するパークPFIを適用していく」

―豊見城をどう幸せにしたいか。

 「企業や市民と行政が互いに目指すべきところが一致することが一番だ。市民ニーズを捉え、市民が何に困っているのかを把握し政策として進めていく。こうしてほしいという市民の思いを行政として反映させていくことが幸せな街になることだ」


 とくもと・つぐと 1981年6月24日生まれ。豊見城市真玉橋出身。小禄高卒。バス会社勤務などを経て、2011年市議初当選。3期目途中の22年8月末に市長選出馬のため辞職。20年から22年5月まで自民党県連青年部長。