首里城公園の指定管理、美ら島財団とする議案を否決 沖縄県議会の土木委


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沖縄県議会

 県議会土木環境委員会(瑞慶覧功委員長)は13日、那覇市の首里城公園の国営区域と県営区域の指定管理について、2023年から26年の指定管理者を一般財団法人沖縄美ら島財団(本部町)とする議案を賛成5、反対6で否決した。一方、与党が過半数を占める県議会本会議では、可決されると見込まれる。

 同財団は首里城公園の指定管理者を19年2月から務め、23年1月末に期間が終了する。

 19年10月には首里城正殿などが火災で焼失したことを受け、審議では野党を中心に、同財団が火災に対する責任を明確にしていないといった指摘や、指定管理者への公募申請が同財団のみだったことに対し、県の選定方法に疑問が残るなどの批判的な意見が相次いだ。

 県都市公園課は同財団の防災対策として、21年度に17回の消防訓練を実施したと報告があったことを明らかにした。その上で来年以降の指定管理者への申請に際して、財団の提案書でも同様の防災対策が示されているとして、「防災についても体制を強化して対応ができるものと判断した」との認識を示した。仲里全孝県議(沖縄・自民)への答弁。
 (武井悠)