プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は15日、沖縄アリーナで今季第5戦を行い、新潟アルビレックスBB(中地区)に93―53で大勝した。2連勝で今季通算成績は4勝1敗で西地区3位のまま。キングスは、ジャック・クーリーが29得点、14リバウンドを挙げるなど、クーリーを中心にインサイド勝負で主導権を握り続けて圧倒した。次戦は16日午後6時5分から同会場で新潟と対戦する。
▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、6753人)
キングス 4勝1敗
93―53(21―14,22―12,20―11,30―16)
新潟 1勝4敗
【評】キングスは第1クオーターから強度の高い守備で新潟を食い止め、そのままリズム良く攻撃に展開した。インサイド勝負で優位性をつくり、リバウンドも競り負けず。攻守で安定したプレーを続け、一度も主導権を渡さず圧倒した。
大黒柱のジャック・クーリーが本領を発揮した。キングスはマッチアップで桶谷大ヘッドコーチが「分がある」と見越した通り、立ち上がりからクーリーがインサイドで相手を上回るプレーを連発。第1クオーターで10得点を挙げると、この試合29得点、14リバウンドの2部門で2桁の「ダブルダブル」を記録し、勝利に貢献した。
チームは守備からリズムに乗った。クーリーの先制点直後の守り。激しい当たりで制限時間の24秒超過に追い込んだ。その後もハーフコート守備で隙を見せず、ターンオーバーからインサイドに果敢にアタック。シュートが外れてもクーリーを中心にリバウンドを抑え込むなど、2次攻撃につなげて切れ目なく得点し続けた。
新加入のジョシュ・ダンカンも長身外国人選手として、徐々に持ち味を発揮。インサイドで1対1の勝負を仕掛け、11得点、9リバウンドと強みを存分に生かした。控えの松本礼太やジェイ・ワシントンも出場機会を増やし、要所で見せ場を作って好循環を生んだ。
クーリーは「上出来だったと思う。明日もよりハードにやっていきたい」と連勝を誓った。
(謝花史哲)
悪くなかった
桶谷大HC(キングス)の話 第1クオーターの入りから随所にいい守備があった。ちょっとターンオーバーが多い場面もあったが、基本的には悪くなかったなと思う。出ているメンバーがしっかり頑張って、いい形でプレーできたかなと思う。
切り替えて修正する
平岡富士貴HC(新潟)の話 警戒していたセカンドチャンスで24得点された。戦えていない。もっとリバウンドの意識を高めないといけない。つまらないターンオーバーがあって課題は山積み。切り替えて修正し、明日いいゲームをしたい。