自転車 畑(首里東)が大会記録を26年ぶり更新 男子1キロタイムトライアル優勝 県高校新人大会


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 沖縄県高校新人大会は15日、各地で空手、自転車、テニスなどが行われた。空手は女子団体形でコザが初優勝した。男子は前原が制した。男子個人形は金城匠杜(たくと)(浦添2年)、女子は近藤花音(かのん)(宮古2年)がいずれも9月の選手権に続いて頂点に立った。自転車の男子1キロタイムトライアルで畑祐太郎(首里東2年)が1分9秒857で優勝し、26年ぶりに大会記録を更新した。男子ポイントレースは大城朝海(北中城2年)が制した。テニス団体戦は2回戦までが行われ、男子は沖縄尚学、小禄、女子は沖縄尚学、コザなどが準々決勝へ駒を進めた。


 

1キロタイムトライアルで大会新記録を出して優勝した首里東の畑祐太郎=15日、沖縄市の県総合運動公園自転車競技場(小川昌宏撮影)

 自転車の男子1キロタイムトライアルに出場した畑祐太郎(首里東2年)が26年ぶりに大会記録を更新し、1分9秒857で優勝した。同大会で1分10秒の壁を突破したのは初めて。畑は「これまで練習でやってきたことがようやく成果として現れた。大会記録も出せてとてもうれしい」と喜んだ。

 同種目では、県総合運動公園自転車競技場を3周走り1キロのタイムを競った。畑は小学5年生の頃からトライアスロンに励み、自転車のトラック競技を始めたのは高校1年の夏休み。学校には練習環境がないため、那覇市内のトレーニングジムなどを活用し力をつけてきた。

 これまでの自己ベストは今年5月の県高校総体で出した1分18秒364。「今日はその記録を破るつもりで臨んだ」と畑。レース開始直後からギアを上げた。「1周目を終えた時点で既にきつかった」と言うが、トライアスロンで培った持久力が生きた。最後まで耐え抜き、自己ベストだけでなく大会記録を更新した上での優勝となった。競技を終え「出場する種目は全部勝ちたい」と意欲を見せた。

(砂川博範)