空手女子団体形、コザが初制覇 新監督の下で着実に成長 県高校新人大会


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 沖縄県高校新人大会は15日、各地で空手、自転車、テニスなどが行われた。空手は女子団体形でコザが初優勝した。男子は前原が制した。男子個人形は金城匠杜(たくと)(浦添2年)、女子は近藤花音(かのん)(宮古2年)がいずれも9月の選手権に続いて頂点に立った。自転車の男子1キロタイムトライアルで畑祐太郎(首里東2年)が1分9秒857で優勝し、26年ぶりに大会記録を更新した。男子ポイントレースは大城朝海(北中城2年)が制した。テニス団体戦は2回戦までが行われ、男子は沖縄尚学、小禄、女子は沖縄尚学、コザなどが準々決勝へ駒を進めた。


 

女子団体形で初優勝したコザの(左から)渡嘉敷采巳、上原彩楓、内間心彩=15日、豊見城市の沖縄空手会館(提供)

 女子コザが団体形を初制覇し、歴代優勝チームに名を連ねた。渡嘉敷采巳、上原彩楓、内間心彩の3人それぞれが成長曲線を描いてつかんだ結果だった。

 着実に力を伸ばした背景には、厳しい練習に耐え抜いた忍耐力があった。ただ、コザ高に4月から赴任した仲座寛徳監督との信頼関係が土台になっていた。美里工を強豪へと育て上げた経験を注ぎ、「下半身強化、突きや蹴りなど基礎、基本を徹底した」と地道なメニューを課した。メンタルトレーニングも取り入れ、優勝する自分たちの姿をイメージさせた。

 渡嘉敷は「決勝のアーナンは最初の決めで、審判にファーストインパクトを与えることができた」と手応えを感じていた。ムードメーカー的存在の内間は「これまで3位止まりだったが、前原や浦添を抜いての1位はうれしい」と充実感を漂わせた。上原は「動きを合わせるため、互いに指摘し合いながら一人一人が成長を実感していた」とチーム力を誇った。

 仲座監督は「上原は一番表現力があり、精神的な面でもチームのリーダー、渡嘉敷は練習熱心で真面目。フィジカルが強く、実力がぐんと伸びた。内間は本番に強く、いつも以上の力を出し切ってくれた」とたたえた。

(大城三太)