生理用品があると助かる場所は? 沖縄の小中高生に聞いた きょう「国際生理の日」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 10月19日は「国際生理の日」。多くの人に生理に関する問題に気づきと変化を与えることを目的として、2019年にアメリカで制定された。学校の個室トイレに生理用品を置くことなどを求めて活動する「生理の貧困を考える会おきなわ」(與儀育子代表)は18日までに、沖縄県内の小4~高3の女子生徒を対象とした、生理用品に関する実態アンケートの途中集計結果をまとめた。アンケートは同会が7月初旬から実施している。回答数は331件。 

 「生理用品があると助かる場所」について、90・6%が「トイレの個室の中」と答えた。一方で「現在学校でもらえる生理用品はどこにあるか」との問いには52・9%が「保健室にもらいに行く」と回答した。「保健室にもらいに行くことについてどう感じるか」との問いには「行きづらい」が37・8%でトップとなった。

 同会はこれまで学校などに対し個室トイレに生理用品を置くよう要望を重ねてきた。設置に踏み込めない学校側の理由として「衛生面が心配」「大量に持って帰ったり、いたずらされたりしたら困る」といった意見が上がることが多いという。

 與儀代表は「実際には多くの子が個室トイレに置いてほしいと希望している。心配な理由を挙げるのではなく、どうやったら問題を解決できるのか考えるべきだ」と訴えた。

 今後は11月ごろをめどに千件の回答を目指し、集まった意見を踏まえて県に対応を要請する予定。アンケートにはリンクからアクセスし回答できる。