「獅子も驚く!南国漬け」で全国頂点を目指す うまいもん甲子園へ 美里工業高チームがプロの技学ぶ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ホテルJALシティ那覇の喜屋武直彦総料理長(左から2人目)から調理指導を受ける美里工業高校のメンバー=11日、沖縄市の美里工業高校

 【沖縄】高校生がご当地食材を使って地元の看板メニューを開発する「第11回ご当地! 絶品うまいもん甲子園」(全国食の甲子園協会主催)の全国大会に、県代表として出場が決まっている美里工業高チームが11日、ホテルJALシティ那覇の喜屋武直彦総料理長から指導を受けた。調理から盛り付けまで、プロの視点から助言をもらった。全国頂点を目指し、腕を磨く。

 美里工業高のメンバーは、3年生の仲地蓮輝(はすき)さん(18)、伊計翔也さん(17)、屋富祖大空(だいあ)さん(17)の男子3人。全国大会には、カジキやゴーヤーなどの県産食材を使った「獅子も驚く!南国漬け」を出す。

月桃の葉やパイナップルのへたなどを使って盛り付けを改良した「獅子も驚く!南国漬け」

 喜屋武さんはメニュー改良のため、食材の揚げ方やたれの漬け方などを指導。盛り付けも細部までこだわった。より沖縄らしさを感じられるよう、月桃の葉やパイナップルのへた部分を添えた。喜屋武さんが月桃の葉を立体的に使う方法を披露すると、メンバーからは「すごい!」と声が飛び交った。

 メンバーの仲地さんは「メニューに満足していたところがあったが、改善点がまだたくさんあった」と振り返る。食材の良さを生かすために、具材の厚さや大きさをさらに工夫する考えだ。「沖縄の食材を通して沖縄の良さを全国に伝えたい」と優勝を意気込む。

 全国大会は11月27日に東京都で開催される。全国から8チームが出場する。
 (石井恵理菜)