那覇軍港移設、沖縄県「T字型」で受け入れへ 25日に移設協議会 県議会与党に説明へ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
那覇軍港(資料写真)

 那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設を巡り、県は防衛省が提示した「T字型」の軍港の形状案について、受け入れに向けた最終調整をしている。関係者によると、防衛省は県や那覇、浦添の両市、那覇港管理組合などで組織する「移設協議会」を25日に開催することを各自治体に通達した。県は同協議会での意見交換を踏まえて受け入れの意思を示す方向で調整を進めており、近く県議会与党にも県の方針を説明する。

 玉城デニー知事は21日午前の定例記者会見で、移設協議会の開催について問われ、「開催時期も現在防衛省において検討されている。われわれもきちんと確認しながら進めようと考えてる」と述べた。その上で、最終的な受け入れの是非を巡っては「関連する道路や形状などを、引き続き移設協議会において確認していきたい」と述べ、引き続き形状などについて確認する考えを示した。

 県議会与党内に移設反対の声があることについては「与党の多くの方々には、私の軍港移設に対する考え方に理解をいただいている。会派ごとに、さまざまな意見があるのは承知しているので、丁寧な説明や協議をしていく。十分、お互いが理解できるような関係性はしっかり維持していきたい」と述べた。