「弥勒神」堂々と練り歩き 沖縄・石垣市登野城で12年ぶり結願祭 無病息災、五穀豊穣を祈願


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集落を練り歩く弥勒行列=16日午後、石垣市登野城

 【石垣】沖縄県石垣市登野城で16日、12年に1度、寅(とら)年に行う結願祭(きつがんさい)が開かれた。弥勒(みるく)神が集落内を練り歩き、字内の天川御嶽(おたけ)で奉納の芸能が披露された。

 登野城の結願祭は12年間の五穀豊穣(ほうじょう)を神に感謝し、これからの豊作や字民の無病息災を祈願する祭り。弥勒神を拝めるのもこの結願祭のみとされる。

 16日には字内を、旗頭を先頭とする弥勒神の行列が練り歩く「道スナイ」(弥勒行列)の後、天川御嶽で奉納の芸能が行われた。字会長の平田勝男さん(67)は「数日前から天気が悪く心配していたが、挙行して良かった。字民がこれからの12年、いろいろな事に励んでいける」と語った。

(西銘研志郎)