スカイ機の国内重整備完了 13年ぶりにMRO社が受託


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整備が完了したスカイマーク機と記念撮影する、スカイマークとMROJapanの関係者ら=21日、那覇市のMROJapan

 那覇市に拠点を置く航空機整備専門会社のMROJapan(高橋隆司社長)は21日、同社初となるスカイマーク(東京都、洞駿社長)の航空機について、機体を格納庫に入れて行う定期整備の「重整備」が完了したと発表した。スカイマークの機体が日本で重整備を実施するのは約13年ぶりとなる。

 スカイマークはこれまで、約1年半に1度実施する重整備を海外企業に委託していた。しかし新型コロナウイルスの感染拡大によるパイロットなどの渡航制限を受け、MROJapanと航空機の重整備などについて、基本契約を締結した。

 今回整備を受けた機体は、8日から内視鏡を使ったエンジン内部の点検などを実施した。スカイマークによると、重整備にかかる日数は2週間程度で、海外への委託時と大きな違いはない。一方で整備に向けた調整や事務手続きの負担は軽減されたとしている。

 MROJapan機体整備部の太田明男部長は、今後もスカイマークと提携を続けることに意欲を示し「安全な機体を提供できるように日々努力する」と述べた。
 (武井悠)