大きな窓に開放的な車内 観光向け10人乗り電動自動車を製造 産業まつりで展示 イメイド(うるま市)


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「10人乗り電動モビリティ」を紹介するイメイド企画開発部の大森優輝氏=21日、那覇市の奥武山公園

 移動手段(モビリティ)開発や新車の電気自動車(EV)販売のイメイド(うるま市、伊口明高社長)は、「10人乗り電動モビリティ」を展示している。製造は沖縄県うるま市の同社工場で行う。

 全長約5メートル、幅約1・6メートル、高さ約2メートルで、時速20キロメートル未満で走行できる。200ボルトのコンセントがあれば、どこでも充電が可能で、6~8時間で充電が完了する。

 沖縄の基幹産業である観光業の助けになりたいという思いと、沖縄のものづくり産業が全国に比べて弱いという点から、観光に特化した電動モビリティの開発を10年ほど前から始めた。SDGsを意識し、EVにこだわっている。

 同社はこれまで大手電動カートメーカーの下請け製造として4~8人乗りの電動モビリティを扱ってきた。ホテル内の移動手段として県内で約60台が導入されている。利用先から大型の車両がほしいという声があり、初めて同社単独での開発に至った。

 伊口社長は「今後は大型商業施設、全国やアジアの離島展開も見据え、沖縄の産業を発展させていきたい」と話した。

 2023年度に販売開始予定で、現在は予約を受け付けている。今後は18人乗りの電動モビリティや、普通自動車などの開発も進めていく予定だ。

(與那覇智早)