ポリオ撲滅へ一斉募金 ロータリーク、初合同実施 那覇で高校生ら行進も


社会
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ポリオ根絶を訴えて那覇市の国際通りを練り歩く高校生ら=23日

 10月24日の世界ポリオデーに合わせ、国際ロータリークラブによる一斉募金活動が23日、県内各地で行われた。国際ロータリーの各クラブがこれまでも啓発に取り組んできたが、県内全11クラブによる合同実施は初めて。

 那覇市のパレットくもじ前広場でのオープニングで2580地区の嶋村文男ガバナーは、啓発・根絶活動で世界の発症例が99・9%減となったことに触れつつ「発症者数は増える傾向がある」と危機感を示した。「ポリオのない世界を発信していこう」と根治を訴えた。

 興南、昭和薬科、那覇商の各高校のインターアクトクラブの生徒らも参加。国際通りを練り歩くなどして、ポリオ根絶を訴えかけた。

 クラブで勉強会を開き、ポリオについて学んだという昭薬付高2年の金城菜月さん(17)は「あまり知らなかったが、まだ人類が闘っている病気だ。きょう参加したことで沖縄から世界全体の取り組みに加わっていることを実感している」と話し、懸命に募金を呼びかけていた。