キングス5連勝、前半耐え競り勝つ 秋田に77―67 第8戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは23日、秋田県CNAアリーナ☆あきたで今季第8戦を行い、秋田ノーザンハピネッツ(東地区)に77―67で勝利した。5連勝で通算成績は7勝1敗。西地区1位を維持した。前半は31―30と互いに思うように得点を伸ばせなかった。第3クオーター(Q)は点を取り合い一進一退の展開となり、キングスは我慢の時間が続いたが、第4Qに入ってから勝負どころで岸本隆一が中、外と連続得点で引き離した。リバウンド力でも上回り追う秋田を振り切った。次戦は26日午後7時5分から広島県エフピコアリーナふくやまで広島ドラゴンフライズと戦う。


 

秋田―キングス ドライブを仕掛けるキングスの岸本隆一(中央)=23日、秋田県CNAアリーナ☆あきた(Bリーグ提供)

 前日の第1戦にも増して守備の堅さを見せる秋田に、キングスは強みのリバウンド力で勝機につないだ。得点を伸ばせないながらも守りでしっかり対抗。第3Qまで一進一退の攻防が続く中で、第4Qは攻守のリバウンドから得点機に持ち込みリードを保ち続けた。

 第4Qの立ち上がり。ジャック・クーリーがリバウンドに競り勝ち、秋田の長身外国人選手をファウル四つに追い込んだ。慌てる秋田からきっちり守備リバウンドを抑え、岸本隆一がドライブを仕掛けるなど連続得点で引き離すことに成功した。秋田のリバウンド数を5本にとどめ、反撃の機会をつぶした。

 前半はようやく30点に乗せる低調な展開だった。ゴール下で譲らない秋田に外からのシュートも思うように決められず波に乗れなかったが、耐え続けてボール運びのリズムも上向き競り勝った。

 チーム最多25得点、リバウンド16本の2部門で2桁の「ダブルダブル」を決めたクーリーは「秋田は常に良いチームと思っていた中で、自分たちらしいバスケットボールを遂行できたことは非常に良かった」と敵地2連勝に満足げだった。

(謝花史哲)


キングス 7勝1敗
77―67(12―17,19―13,22―24,24―13)
秋  田 3勝5敗

価値ある1勝

 桶谷大HC(キングス)の話 守備は悪くなかった。分析していなかったセットからの3点弾でやられたが、選手たちがうまく対応してくれた。攻撃は途中からボール運びが機能し、要所で3点シュートが決まった。全員が我慢し続けた価値のある1勝だ。