沖尚、初戦快勝 鳥栖(佐賀)に8―2 3本のアーチで主導権、流れ渡さず 秋季九州高校野球


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鳥栖―沖縄尚学 7回1死、本塁打を放つ沖尚の仲田侑仁=24日、タピックスタジアム名護(喜瀬守昭撮影)
鳥栖―沖縄尚学 3回1死、2打席連続本塁打を放つ沖尚の知花慎之助=24日、タピックスタジアム名護(喜瀬守昭撮影)

 3本のアーチで流れを渡さなかった。沖縄尚学は11安打に6犠打も絡め8得点で勝利を収めた。1番知花慎之助が2打席連続でソロ本塁打を放ち、3番仲田侑仁(ゆうと)も七回にソロ本塁打で加点するなどして主導権を握った。

 初回、先頭の知花は2球で追い込まれるもファウルで粘る。真ん中低めの10球目を振り抜くと打球は左中間スタンドに吸い込まれた。三回1死の2打席目は3球目で追い込まれたが、内角の直球を「完璧」(知花)に捉えて左スタンドに突き刺した。

 比嘉公也監督から「(バットの)芯で捉えるのが一番うまい」と言わしめる知花。リードオフマンらしく「塁に出ることだけを考えていた」と白い歯をのぞかせた。自身初の連続本塁打を喜びつつ、3打席目で一飛に倒れたことを悔やみ「(もっと)打てるバッターになりたい」と向上心を見せた。

 知花に負けじと打線も奮起し毎回安打を放った。仲田は七回1死から初球を左スタンドへはじき返し、場内をさらに沸かせた。

 次戦の相手は、3年前の九州大会準々決勝で敗れた明豊。最終回で4点を奪われ逆転を許した悔しさは引き継がれている。仲田は「負けを取り返し、勝って甲子園に行きたい」と雪辱を誓う。
 (金良孝矢)


 来春の選抜大会につながる高校野球の第151回秋季九州地区大会の第3日は24日、名護市のタピックスタジアム名護などで1回戦4試合を行い、8強が出そろった。沖縄大会1位の沖縄尚学は鳥栖(佐賀2位)に8―2で快勝した。初回と三回に知花慎之助、七回に仲田侑仁(ゆうと)がそれぞれソロ本塁打を放つなどして相手を突き放した。エース東恩納蒼が2失点も14奪三振の力投で踏ん張った。沖尚は26日の準々決勝で明豊(大分1位)と対戦する。沖縄大会2位のウェルネス沖縄は長崎日大(長崎1位)とぶつかる。