豊見城市にある南部農林高校の食料生産科2年生が20日、麹(こうじ)を使った発酵食品や調味料の製造販売業者を講師に招き、発酵食品開発の実習を受けた。校内で生産した農産物で加工品をつくる取り組みの一環で、この日は生麹を使った甘麹や塩麹など調味料の作り方や、ぜんざいなど商品展開の方法も学んだ。
講師を務めたのは、那覇市内で商品を製造している仲宗根糀(こうじ)家の代表取締役の仲宗根悦子さん。「麹の酵素で食物を発酵させることによってその食物の栄養価が高まる」と効果を紹介した。ぜんざい作りでは、麹を使わずに調理したものと味を比べるなどした。
生徒のひとり(17)は「今までは乾燥麹しか使ったことがなかった。生麹だと後味もよくて、違いがよく分かった」と話した。別の生徒(16)は「生麹だと、食材の良さをより生かすことができそうだ。自分でもやってみたい」と意欲を高めていた。
(嘉数陽)