2022年度上半期の沖縄の観光客数、299万7600人 対前年比は2.2倍、19年度比で44%減


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スーツケースを手に、空港の到着ロビーを移動する人たち=2022年4月、那覇空港(ジャン松元撮影)

 県文化観光スポーツ部は25日、2022年度上半期の入域観光客数を発表した。22年度上半期の入域観光客数は、対前年度同期比2・2倍(163万3400人増)の299万7600人で、前年同期比の増加数、増加率ともに過去最大となった。

 21年度は一部の地域で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用されていたが、本年度は行動制限がなかったことから国内客が大きく伸びた。19年度比では44%(235万1千人)減だった。

 8月に韓国のティーウェイ航空がソウル―那覇便を一時的に再開したのに伴い、外国人客数は100人となった。

 下半期は、新型コロナウイルスへの対応と社会経済活動を両立させる、ウィズコロナへの新たな段階へ移行する方針が国から示されたことに加え、10月11日から全国を対象とした観光需要喚起策「全国旅行支援」が実施されていることなどから、県はさらなる旅行需要の回復が期待されるとしている。

 9月単月の入域観光客数は対前年度比2・4倍(28万9800人増)の49万4700人となり、過去3番目に多い増加数となった。新型コロナウイルス感染拡大前の19年比では38・9%(31万4600人)減となった。国内客は19年度の8割まで回復している。外国人客は再びゼロとなった。

 行動制限がなかったことやシルバーウィーク期間の旅客数増などによって大幅に増加した。文化観光スポーツ部の宮城嗣吉部長は「9月は複数の台風接近による航空便欠航があった。それがなければもう少し観光客は回復していただろう」と話した。 
  (與那覇智早)