那覇市議会の自民党会派から5人が離脱、「自由民主」を結成 「市長選候補選考の進め方に不満」


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 那覇市議会(定数40)の会派「自民党」の議員5人が26日、同会派を離脱し、新たに会派「自由民主」を結成した。これまで会派自民党には10人が所属し、最多人数の第1会派だったが、真っ二つに割れた。両会派とも11月16日に市長に就任する知念覚氏に対しては与党、または「連携する」立場を取るとしており、与野党構成に大きな変化はないとみられる。

 2会派とも5人ずつとなり、市議会では3番目に多い会派となる。

 自由民主を結成したのは粟國彰氏、坂井浩二氏、山川典二氏、外間有里氏、比嘉啓登氏。会派自民党の会長だった粟國氏が自由民主でも会長を務める。粟國氏は新会派結成の理由について「(会派自民党幹事長の奥間亮氏による)市長選候補選考の進め方などに不満があった」と話した。

 奥間氏は「知念新市長が誕生するのに第1会派でなくなるのは残念だ。何かを決めるときは議員総会や役員会に諮っており、私だけで決めてきたわけではない」と話した。

 久高友弘議長が出張中のため、新会派結成の届け出は26日時点で受理されていない。(伊佐尚記)