伊佐が単独トップで発進 風読み切り、唯一のアンダーパー ゴルフ・沖縄女子選手権


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1番、ティーショットを放つ伊佐美音=26日、西原町の沖縄カントリークラブ(ジャン松元撮影)

 ゴルフの第42回沖縄女子選手権大会が26日、西原町の沖縄カントリークラブ(5474ヤード、パー70)で開幕し、6バーディー4ボギーの68で回ったジュニアの伊佐美音(興南高)が単独首位に立った。一般の仲村姫乃(沖縄国際大)が3打差の2位で追い掛ける。さらに1打差の3位はジュニアの賀数心南(興南高)がつけた。

 コロナ禍での中止を経て3年ぶりの大会開催となった。

 各選手が強風に苦しむ中、風を読み切ってフェアウエーを捉え続けた伊佐美音(興南3年)がただ1人、アンダーパーで首位に立った。前半にスコアを伸ばすと後半は我慢を続けてイーブンで乗り切った。「ホールごとにうまく切り替えができた」とうなずいた。

 15のホールでフェアウエーキープ。ショットが左右に曲がる原因になっていた「顔が起き上がる癖」を意識して抑えた。クラブを振る際に「頭を残しておくイメージ」を心掛けて安定したショットにつなげた。

 気持ちの切り替えも良かった。アウトスタートの2番でボギーをたたいたが、3番をバーディーで取り返した。4番で再びボギーも5番パー4でイーブンに戻し、その後バーディー二つでスコアを伸ばした。後半はボギーが先行したが、バーディー二つで戻し、18番は惜しいパーで終えた。

 昨年まではミスで落ち込みがちだったが、プロ選手の試合映像を見て変わった。ボギーになっても笑顔を続けて優勝した姿に「これでいいんだ」と思えるようになってからプレーが上向いてきたという。「明日も笑顔でできればいい」。最終日も自然体で初優勝を目指す。
 (謝花史哲)