キングス敗れる 広島に73―80 最後まで主導権つかめず 第9戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区首位の琉球ゴールデンキングスは26日、広島県のエフピコアリーナふくやまで今季第9戦を行い、広島ドラゴンフライズ(西地区4位)に73―80で敗れた。通算成績は7勝2敗で西地区3位となった。堅くインサイドを守る広島に攻めあぐねたキングスは思うように得点が伸ばせず、後半は終始リードを許した。ジャック・クーリーら外国人選手が厳しいマークに遭う中で今村佳太が気を吐き、得点を重ねたが、追いつけなかった。次節は11月19日に沖縄アリーナで滋賀レイクスと戦う。


 

広島―キングス 守備を引きつけパスを送るキングスの今村佳太(中央)=26日、広島県エフピコアリーナふくやま(Bリーグ提供)

 逃げる広島を懸命に追ったが届かなかった。強みのリバウンドで互角に持ち込まれ、最後まで主導権をつかめないまま悔しい敗戦で、6連勝はならなかった。

 ロースコアの前半から一転、点の取り合いになった第3クオーターの攻防が明暗を分けた。1点差を追うキングスは大事なところでターンオーバーを与えるなど課題だった入りの悪さが出てしまう。点差を広げられてタイム明けにも不用意なパスで得点機を奪われ、最大11点差を付けられた。

 松脇圭志や今村佳太が立て続けに3点弾を決め、スチールからの速攻で食い下がったものの、広島にも3点弾を打たせてしまい、リズムに乗れなかった。

 開始からインサイドを堅く守る広島にボール運びが停滞。昨季までの得点源で、今季から広島に移ったドウェイン・エバンスを止められなかったことも大きかった。桶谷大ヘッドコーチは「分かっていたが守れなかった」と対策は不十分だった。

 敵地3連戦を終えて次はホームに戻る。最多の19得点を挙げた今村は必要なプレーが「絞り切れてなかった」と反省を口にし「ホームでこういうことはしないようチームのバスケをしたい」と挽回を誓った。

(謝花史哲)


広  島 7勝2敗
80―73(19―14,13―17,26―21,22―21)
キングス 7勝2敗

判断が悪かった

 桶谷大HC(キングス)の話 いい流れをつくってあげられなかったコーチの責任だ。広島は昨季よりチームのバスケが洗練され、リズムに乗れなかった。我慢できずターンオーバーも増えた。判断が悪かったなと思う。謙虚さを取り戻すようにしたい。