仲村、プレーオフ制し初優勝 ゴルフ沖縄女子選手権 経験生かし勝利を手に


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2回目のプレーオフで、ティーショットを放つ仲村姫乃=27日、西原町の沖縄カントリークラブ(小川昌宏撮影)

 ゴルフの第42回沖縄女子選手権大会最終日は27日、西原町の沖縄カントリークラブ(5474ヤード、パー70)で行われた。首位で出たジュニアの伊佐美音(興南高)と一般の仲村姫乃(沖縄国際大)が通算143の3オーバーで並び、3度目のプレーオフで仲村が勝利し初優勝を飾った。この日、1アンダーで回り通算145の吉崎マーナ(沖縄カトリック中)が3位に入った。同スコアの賀数心南(興南高)は2日目の成績により4位となった。

 沖縄女子アマの女王決定戦は3度目のプレーオフにもつれる激戦となった。手に汗握る優勝争いは、場数を踏んできた仲村姫乃(沖縄国際大3年)が地力の差を見せて優勝をつかんだ。

 決定戦の舞台はパー4の18番、352ヤード。得意とする残り約100ヤードのセカンドが勝因だった。プレーオフ前の最終18番では思った以上に伸びてピン奥に。この感覚を忘れずにプレーオフは振り幅で調整して、ピン手前からボールを転がし好機を広げた。3度のティーショットいずれも、ほぼ同じ位置に落とすなどパターまで鮮やかなボール運びだった。

 前半入りの3番(パー4)で9打たたいた。通算5オーバーになったが、まだ序盤。劣勢から盛り返した経験を思い出し「縮めるだけ」と立て直した。ホールアウトするまで首位に並んでいたことに気がつかないほどに集中。「最後まで諦めないという心の持ち方がつながった」と確信する。

 プレーオフも「何度か経験がある。私に分がある」と譲る気はなかった。沖縄アマを制して見据えるのはプロの世界だ。「賞金女王になって親孝行したい。この経験を生かしてプロ入りを目指す」。狙い通りの優勝を弾みに、来年はプロテストに挑む。
 (謝花史哲)