太平洋戦争に至った「沖縄の近代」は2割 学ぶ範囲「沖縄戦」「戦後」に集中 沖縄の歴史教育調査


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 「沖縄の歴史教育」アンケート結果で、学習範囲を問う設問では「沖縄戦」が約8割、「戦後沖縄」が約6割と集中した。一方で太平洋戦争に至った時代背景を学ぶ「近代沖縄」は約2割にとどまった。分析に携わった沖縄国際大学の秋山道宏准教授は「沖縄戦はなぜ始まったのか、近代の歴史を抜きに学習は難しい」と指摘した。

 「昨年度行った『沖縄の歴史』に関する学習は、主にどの範囲の内容で行いましたか(複数回答可)」の設問で、最多は「沖縄戦」で81%(162校)、次いで「戦後沖縄」が58%(116校)、「復帰後」が38・5%(77校)、「近世琉球 1609~1879年」が31%(62校)、「古琉球 12世紀~1609年」が22%(44校)、「近代沖縄 1879~1945年」が21%(42校)、「先史時代」が7%(14校)だった。

(嘉数陽)