教員は葛藤、「行政が課程の作成を」 沖縄の歴史教育 分析に関わった秋山准教授の見方


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 自由記述に、現場教員の葛藤が表れている。時数確保の難しさと、教師自身の学習不足を訴える声が多い。何とかして教えたいけど難しい、という印象だ。現場任せではなく、県や市町村でカリキュラムを組まなければ、沖縄の歴史継承は難しい。

 また、今回の調査では復帰後の歴史学習は約4割が実施したとしている。しかし沖縄歴史教育研究会が今年実施したアンケートでは、県内高校2年生の22%しか復帰した日を答えられなかった。テストのための暗記ものになっていないか。なぜ歴史を学ぶ必要があるのかという観点が抜けている可能性がある。

(談、沖縄国際大学、沖縄戦後史)