宮古島で保育士の資格取得 三幸学園が来年4月からスクーリング授業 市長「選択肢の幅が広がる」


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小田原短期大学宮古島スクール開設の基本協定を締結した三幸学園の昼間一彦理事長(右)と座喜味一幸市長=12日午前、宮古島市役所

 【宮古島】学校法人三幸学園(東京都)は12日、2023年4月から沖縄県宮古島市内で、同園が運営する小田原短期大学保育学科通信教育課程のスクーリング授業を始めると発表した。「宮古島スクール」として、島内での通信教育で幼稚園教諭二種免許や保育士の資格が取得できるようになる。

 12日、宮古島市役所で三幸学園の昼間一彦理事長と座喜味一幸市長が、市の施設利用や開設に関する基本協定書を交わした。座喜味市長は「島を出ずに資格を取得できる。学生や保護者にとって選択肢の幅が広がる。保育士不足問題が潜在する市にとってもありがたい」と歓迎した。

 三幸学園は全国12都市で大学や専門学校などを運営する。宮古島スクールは2年課程で幼稚園教諭二種免許、3年で保育士資格を取得できる。学生は自宅学習で通信課程の授業をこなし、2年間で20日ほどのスクーリング授業を受ける。スクーリング授業の会場は市平良の未来創造センターを予定している。

 昼間理事長は「スクーリングは土日に予定しており、働きながら学べる。今後も宮古島の皆さんに貢献していきたい」と話した。

(佐野真慈)