沖尚九州V、スタンド一体で歓喜 家族や応援団も全力応援「全員で勝ち取った勝利」 秋季九州高校野球決勝


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スタンドからメガホンをたたいて応援する沖縄尚学の応援団ら=29日、沖縄市のコザしんきんスタジアム

 第151回秋季九州地区大会決勝は29日、沖縄尚学が長崎日大(長崎1位)との対戦で勝利をつかんだ。沖縄市のコザしんきんスタジアムには応援団や保護者、OB、一般客が詰めかけ、スタンドからメガホンをたたいて熱い応援を送った。7回表に逆転すると歓声が上がり、応援のボルテージは急上昇。観客が一体となって盛り上げた。

 3点リードされて迎えた4回表。この回、一気に3点を奪い同点に追いつくと、大きな歓声が湧いた。応援団長の2年の仲里佳さん(16)は「全員できつい練習をしてきた。粘り強く追いついて勝利に結びつけたい」と見守った。7回に逆転し、9回にも2点を追加してリードを広げると、どよめきが起きた。「県民の応援もあって全員で勝ち取った勝利です」と喜んだ。

 父母会長の永吉盛長さん(42)は「子どもたちに力がついてきた。おめでとう、この調子で頑張って、と声を掛けたい」と話した。7回の勝ち越し打を含む3安打4打点の活躍を見せた、佐野春斗内野手の父親の卓さん(52)は「よくやった。本人は『絶対に優勝する』と言い続けてきた。夢がかなってうれしい」と笑顔を見せた。

(中村万里子)