琉球新報社 沖縄県高校新人大会は29日、各地で13競技が行われた。重量挙げは男子73キロ級の新城光人（沖縄工）、女子64キロ級の山里美月（嘉手納）、同59キロ級の比嘉成（本部）がそれぞれスナッチやジャークで大会新を出し優勝した。相撲団体は中部農林が3―0で北部農林に勝利し7連覇した。無差別級と100キロ以上級は中部農林の伊良部誠士が制して3冠を達成した。柔道団体は沖縄尚学が男女同時優勝を果たした。男子18連覇。女子は25連覇となった。ソフトテニスの男子団体は八重山が制し、女子は糸満が頂点に立った。いずれも2連覇。剣道個人男子は源河諒大（興南）、女子は石嶺姫らら（那覇）が優勝した。レスリング男子個人は51キロ級を玉城悠（北部農林）、65キロ級を大村京次郎（同）が制した。
初戦から負けなし完勝 男子・沖縄尚学
男子団体決勝は沖縄尚学が豊見城南に先鋒（せんぽう）から大将まで全て一本勝ちで圧倒した。
初戦の糸満戦から負けなしの完勝に、新チームを引っ張る主将の知念輝音は「連覇を止めることなく達成できて良かった」と頬を緩めた。
1、2年生7人のうち、知念を含む4人が与那原中出身。中学2年生で新人大会優勝を飾り期待されたが、コロナ禍でその後の中学総体は中止となり力を試すことができなかった。高校に上がり、ようやく全国に挑む機会が訪れた。知念は「自分たちは強いと言われてきた。それが本当だったと証明したい」と強い覚悟をのぞかせた。
九州大会は11月に県内開催。「野球部が九州一になった。負けられない。全員が自分で勝つという意気込みでいきたい」と一戦必勝を目指す。
（謝花史哲）
「全国で勝てるチームつくる」 女子・沖縄尚学 島袋主将が抱負
女子団体の連覇回数を25に伸ばした。危なげなく勝ち抜き、沖縄尚学主将の島袋芽子は「ここから九州、全国で勝てるチームをつくっていきたい」と喜びをかみしめつつ、目標を見据えた。
糸満との決勝は先鋒（せんぽう）の伊東愛姫が開始すぐに内股で一本勝ち。中堅は不戦勝。大将戦は三浦直美がけさ固めで一本勝ちを収めた。
島袋は「全国にも引けを取らない大きい1年生が入ってきた。楽しみなメンバーになっている。練習量で全国に負けずに引っ張っていきたい」と意気込んだ。
（謝花史哲）
