第7回世界のウチナーンチュ大会前夜祭の30日、那覇市松尾で乾物を取り扱う松本商店(松本司代表)は午前10時半から昆布やかつお節、しいたけなどを買い求めるハワイ県系人であふれた。100人を超える客が店の外まで埋め尽くした。松本代表は「お祭りです。正月も混むが、こんなに一気に人が来ることはない」と話す。
第1回大会からの常連や家族など人づてに店のことを聞きつけてやって来る3、4世も多い。同じ商品を求めて空の袋を持って来る客もいる。一番の人気は昆布。昆布巻きやソーキ汁などに使われる。
県系3世の国久リンダさん(70)は家族に頼まれて昆布8袋を買った。中城村出身の祖母に教わったレシピで昆布巻きを作り、元旦の食卓に並べる。
ハワイでも昆布は手に入るが、1袋に小さな昆布が5切れほどしか入っていない。国久さんは「昆布巻きには、味も大きさも沖縄で買える昆布が最適だ」と話した。
県系3世の島袋デイナさん(35)は昆布など20袋を購入。冷蔵庫で保存し、半年で使い切るという。大会参加は初めて。「世界中のウチナーンチュが一堂に会するのが楽しみ」と話した。
(比嘉璃子)