浦添市にルーツ、県系2、3世を研修生で受け入れ ウチナーンチュ大会関連イベントで通訳補助


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南米移住者子弟の研修生として来沖した(左から)安座間平敷ベアトリス千恵美さん、知念比嘉アナセシリアさん、米須亜由美シンディさん(左から4人目)、当銘フェリッペひろゆきさん(右端)と松本哲治市長(中央)=24日、浦添市役所

 【浦添】31日に開幕する世界のウチナーンチュ大会に合わせて、浦添市では南米に移住した県系人の子弟4人を研修生として受け入れている。4人はいずれも浦添市にルーツがあり、24日に市役所に松本哲治市長を訪ね、研修生活の抱負を語った。松本市長は「古里の浦添で多くの市民と親交を深め、友人を多くつくって」と激励した。

 研修期間は23日から11月7日までの16日間。4人は11月2日にJICA沖縄で行われるウチナーンチュ大会の関連イベント「世界のウラシーンチュ歓迎会」で通訳補助などを務めるほか、各国にある市人会とのオンライン交流などを行う。

 新型コロナウイルスの影響で、移住者子弟の受け入れは3年ぶりで、4人のうち3人は過去に研修生として来沖している。4人の内訳は、ブラジル出身で城間3世の米須亜由美シンディさん(29)、牧港3世の当銘(とめい)フェリッペひろゆきさん(29)、ペルー出身で小湾2世の知念比嘉アナセシリアさん(50)、当山3世の安座間平敷ベアトリス千恵美さん(57)。安座間さんは初来日。

 市長との面談で4人は浦添に来られたことへの感謝の言葉を述べ、三線や歌うのが得意の安座間さんは「沖縄は街並みがきれいだ」と笑顔で語った。
 (吉田健一)