沖縄科学技術大学院大学、医学人材の育成でアメリカの病院と連携 特別研究員として招待


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連携に関する覚書を交わしたクリーブランドクリニックのウィリアム・ピーコック執行責任者(左)とOISTのピーター・グルース学長(同3人目)=30日、那覇市おもろまちのザ・ナハテラス

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)と米オハイオ州に拠点を置く非営利の大学病院「クリーブランドクリニック」は10月30日、連携に関する覚書を交わした。クリーブランドクリニックに在籍する医学部生1人にOISTでの「特別研究員制度」として招待し、長期的な保健・科学連携も目指す。

 クリーブランドクリニックは1921年設立。USニューズ&ワールド・レポートの年次調査「全米病院ランキング」で上位常連の医療・研究・教育機関。

 那覇市で調印締結式を開催したエマニュエル駐日米大使は、日米の優れた研究拠点の連携拡大に意欲を示し「さまざまな分野で沖縄と米国の大学をつないでいく重要な一歩だ」と述べた。

 クリーブランドクリニック教育研究所のジェームズ・ストーラー所長は「優秀な医学生の研究機会の幅を広げ、新しく重要な知識を生み出す能力を構築する。優秀な医師・研究者の供給網を広げ、相乗効果も期待できる」とコメントした。

(島袋良太)