与那原大綱曳に南米のウチナーンチュも感動 アルゼンチン、ペルーから参加


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(左から)照屋勉町長、元アルゼンチン与那原町会長のリカルド・カナグスクさん、古堅國雄前町長、グラシェラ・カナグスクさん=10月30日、与那原町御殿山瀬少年広場のまつり会場

 【与那原】10月30日、町御殿山青少年広場で3年ぶりに開催された与那原大綱曳まつりは、第7回世界のウチナーンチュ大会参加のため海外から訪れた人たちが、綱引きの様子にすっかり魅了されていた。

 アルゼンチンから夫婦で訪れたリカルド・カナグスクさん(80)と妻のグラシェラさん(78)は前町長の古堅國雄さんが現職時代にアルゼンチンを訪問した時以来の再会を喜び合った。照屋勉町長と共に観覧席で東西に分かれて大綱に支度を載せ引き合う様子を見学した。

(左から)ペルー出身の新垣恵みさん、照屋光男さん、上原謙与那原町総務課長=10月29日、与那古浜公園のまつり会場

 リカルドさんの息子ラファエル・カナグスクさんは現在、アルゼンチン沖縄県人会長を務める。綱引きが終った後、広場に砂をまいて沖縄県角力協会による「うちなーじま大会」が開かれ、カナグスクさん夫婦は古堅さん、照屋町長と一緒に間近で力技勝負を見た。グラシェラさんは「こんな相撲を見るのは初めて」と感動していた。

 大綱曳まつり前日には、ペルーから研修生として訪れた照屋光男さん(25)と新垣恵みさん(27)が町総務課長の上原謙さんの案内で与那古浜公園会場の出店をまわって楽しんだほか、大綱曳会場では照屋さんが太鼓をたたいて新垣さんが「めーもうい(前舞い)」して地元の人たちと喜び合っていた。
 (知花幸栄通信員)