春高バレー沖縄県予選、女子は首里が頂点 1年生2人が躍動、攻撃に厚み


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西原―首里 第3セット、ブロックポイントを決める首里の(右から)金城知夏、大松未羽=3日、豊見城市民体育館(又吉康秀撮影)

 バレーボールの第75回全日本高校選手権県予選最終日は3日、豊見城市民体育館で男女決勝が行われた。女子は首里が3-1で西原を破って、2年連続7度目の頂点に立った。来年1月に東京体育館で行われる春の高校バレ―に県代表として出場する。

 首里の1年生2人が躍動した。金城知夏(ともか)は力強いスパイクで次々と得点を重ね、チームに勢いをもたらした。金城は「3年生を絶対全国に連れていくという気持ちだった。緊張はなく、楽しかった」と豪快さと気持ちの強さがあった。照喜名ほしのは、セッターとスパイカーの役割を果たした。

 照喜名は3年の大松未羽主将とのダブルセッターで、強豪西原を苦しめた。互いに前後に入れ替わり攻撃に厚みを持たせた。後方にいる方がセッターを務め、前方にいる方は攻撃に加わった。ネット際では3人体制で攻めて的を絞らせなかった。

 大松は「自分たちの年代では西原に勝ったことがなかったのでうれしい」と念願の勝利を喜んだ。サーブで崩された、準決勝の小禄戦の反省も生かした。「アンダーで受けてミスが出たので、オーバーハンドでいこうと認識を共有した」と対策が奏功した。

 東風平和成監督は「金城は高校生離れしたパワーがある。3年生の具志堅心結も要所でスパイクを決めてさすがだった」と評価する。全国に向け「勝ちにこだわっていきたい」と初戦突破に照準を定めた。
 (大城三太)


 【女子】
▽決勝
首里
 3―1(25―21,25―13,20―25,25―17)
西原

女子優勝の首里高校