春高バレー沖縄県予選、男子は西原がV ビーチバレー全国優勝コンビが活躍 序盤でリード


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西原―首里 第2セット、左サイドから強烈スパイクを放つ西原の安仁屋光葉=3日、豊見城市民体育館(又吉康秀撮影)

 バレーボールの第75回全日本高校選手権県予選最終日は3日、豊見城市民体育館で男女決勝が行われた。男子は西原が3-0のストレートで首里を下し、3年ぶり26度目の栄冠をつかんだ。来年1月に東京体育館で行われる春の高校バレ―に県代表として出場する。

 西原は持てる技術を出し切って完勝した。いずれのセットも序盤でリードし、優位な展開に持ち込んだ。

 安仁屋光葉主将は気迫をみなぎらせてボールをたたき込み、時には柔らかいタッチのフェイントでたくみに攻めた。「練習以外の筋力トレーニングや走り込みなど体づくりの成果が出た」と地道な努力が報われた。バックアタックなどで得点したエースの源河朝陽は「全てのプレーが良かった」と胸を張った。2人は9月の栃木国体ビーチバレー少年男子で全国優勝を果たしたコンビ。大舞台での経験を経て自信がみなぎっていた。

 セッターの古堅裕武は「最初で雰囲気をつくって流れを持ってくることができた」と、ボールをうまく散らしながら司令塔の役割をこなした。古堅の配球の下、田崎憲斗、浜川宇響らも得点し、総合力の高さを証明した。

 伊江周二監督は「アタッカー陣は能力が高く、力を出し切ってくれた」とたたえる。一方で「全国では相手の身長も高く、ブロックでつかまる」と課題も分析する。「捉えられないぐらいにテンポの速い、センターからの攻撃も必要になる」と感じており、残り期間で底上げを図る考えだ。
 (大城三太)

男子優勝の西原

 【男子】
▽決勝
西原
 3―0(25―20,25―13,25―13)
首里