事件現場の映像をスマホで送信、早期解決へ 沖縄県警が新システムの試験運用開始


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通報者が映像などを送る新システムを実演する警察官=10月31日、那覇市の県警本部

 沖縄県警は、事件事故現場にいる110番通報者からスマートフォンなどを通じて現場の映像や画像を受け取る新システムの試験運用を10月から始めている。

 県警通信指令課は警察官の迅速な初動対応が可能になるとして「県民には協力をお願いしたい」と呼びかけている。10月1日から試験運用を開始。31日に運用方法について県警本部で報道陣向けに説明した。来年4月1日から本格運用予定だ。

 県警が必要と判断した場合、通報者の了解を得た上で、それぞれの手持ちのスマートフォンやタブレット端末から現場の映像や画像を送ってもらう。

 説明会では、通報者役にURLが記されたショートメールが送られた。通信指令課の警察官の指示に従い、4桁の番号を打ち込むなどすると、通報者役のスマートフォンが映した映像が県警本部のパソコン画面に映し出された。

 通信指令課によると、試験開始の10月1日からの1カ月間でシステムを使用した映像などの提供が3件あった。2件は車の当て逃げの映像、1件は行方不明者の位置情報だった。3件とも早期解決につながったという。