エスペランサFCが頂点 サッカー・全日本U-12県大会 喜久本が値千金の決勝弾 


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 サッカーのJFA第46回全日本U―12選手権県大会(主催・沖縄県サッカー協会、読売新聞社ほか、共催・琉球新報社、協賛・YKK、花王、日清オイリオグループ、ゼビオ、日本マクドナルド)最終日は5日、糸満市の西崎陸上競技場で行われた。決勝はエスペランサFCが1―0で比屋根FCに競り勝って2年ぶり3度目の頂点に立ち、全日本選手権(12月・鹿児島)への出場を決めた。


 

エスペランサFC―比屋根FC 後半、ゴールを決めるエスペランサFCの喜久本昇吾(右)=5日、糸満市の西崎陸上競技場(喜瀬守昭撮影)

 決勝後半残り3分。エスペランサFCがコーナーキックから先制点につなげ均衡を破った。佐々木陽斗が供給したボールに頭で合わせた喜久本昇吾は「絶対に全国に行きたかった」と値千金のゴールを決めた。

 何度も押し込み好機をつくった前半から一転、後半は比屋根FCの圧力に防戦の時間が長くなった。守備陣が我慢を続けて少ない攻撃機会で、佐々木がこの日4回目のコーナーキック。完璧なパスを送った。喜久本は「陽斗と練習してきた。いつも通り走ったらフォアに来た」と競り勝ち、厚かったGKの壁を抜いた。初戦の3回戦から毎試合得点の喜久本は今大会通算15点と量産しチームの勝利に大きく貢献した。石井祐司監督は「全国に比べ決して能力が高いわけではないが、みんなすごく真面目。よくやった」とたたえた。

 4年生の時にGKとして全国を経験した喜久本は「あの時は1回戦負け。今度は優勝を狙いたい」と2年前の悔しさをぶつけ全国一を目指す。山田湧太主将も「優勝はめっちゃうれしい。団結力を大切に次は全国に向けて頑張りたい」と意欲を燃やした。

(謝花史哲)