日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンはANAアリーナ浦添で今季第9戦を行い、大崎電気に42―32と快勝し、2007年のクラブ創設以来初めて大崎電気から勝利を挙げた。女子のザ・テラスホテルズは富山県のアルビス小杉総合体育センターで、プレステージ・インターナショナルアランマーレと今季第11戦に臨み、14―26で敗北を喫した。コラソンは主将の東江太輝や仲程海渡が大車輪の活躍を見せ、強豪を圧倒した。テラスは決定力を欠きシュートが決まらなかった。次戦はコラソンが13日に県立武道館アリーナで豊田合成と戦う。テラスは1月14日に名護市の21世紀の森体育館で北國銀行と対戦する。
コラソン持ち味発揮 大崎に創設以来初勝利
理想的な勝ち方だった。強豪の大崎電気をホームに迎えた一戦。琉球コラソンは2007年のチーム創設以来勝ったことのない相手を攻め立て、終わってみれば42―32と文句なしの勝利を収めた。全選手が気負うことなくのびのびとプレーし、試合を楽しんだ。点が入るたびに会場は沸き立ち、選手とサポーターが一体感に包まれた。
前半終了を告げるブザーと同時に、依田純真が同点弾を放った。これがチームの勢いに火をつけた。
後半に入るとシーソーゲームがしばらく続いたが、中盤以降は主将の東江太輝と仲程海渡が果敢にゴールを狙い、得点を積み上げた。特に仲程は7メートルスローや速攻、左サイドからゴールを決め、誰にも止められないほど躍動した。
東江は16本中11本のシュートを成功させた。「みんなの足が動いていたので、相手の守備の真ん中が空いて、ゴールを狙いやすかった」と東江。横にボールを回すクロスプレーが多かったことも相手の守りを切り崩す要因となった。
他の選手も自身の持ち味を十分に発揮、チーム一丸となって勝利をもぎ取った。
(砂川博範)
全員でつかんだ勝利
東江正作監督の話 大崎電気に勝つのはチーム創設以来初めて。どのポジションからもシュートを決め、相手に的を絞らせなかった。全員でつかんだ勝利だ。選手一人一人がプレッシャーを感じることなく、のびのびとプレーしていたのが良かった。
シュートの成功率に差 テラスに課題
シュートの本数はほぼ同じだが、成功率で差が出た。敗れたザ・テラスホテルズ。主将の中山朋華は「他の試合では20点は取れているが、今回は外す本数が多く、思うように点が取れなかった」と述べた。
テラスは相手キーパーの好セーブに阻まれる場面が多く、攻めあぐねた。中山は「相手を26点に抑えられても、それ以上にこちらが点を取れなかった。シュートの未熟さが要因。自分たちの持ち味である強気のプレーをもっとできるようにしたい」と語った。
(砂川博範)