地域の拠点、落成祝う 広栄公民館がリニューアル 浦添市西原


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広栄公民館の改修祝いで佐辺良和さん(右)の琉舞を楽しむ住民ら=1日、浦添市西原

 【浦添】浦添市西原の広栄公民館の改修工事がこのほど完了し、1日に同公民館で落成祝いと「ふれ合い祭り」が開催された。広栄自治会の住民らが地域拠点のリニューアルを喜び、琉球舞踊などの余興を楽しんだ。

 広栄自治会便りなどによると、同自治会は1971年、浦添市にある41自治会のうち20番目に結成された。字西原、阿部原一帯の原野を宅地に造成し、住民のほとんどは県内各地から転入してきたという。

 公民館は自治会結成当初に建設され、老朽化で雨漏りもしていたため、屋根や外壁などを残して内部を改修した。費用は浦添市の助成金や銀行の融資、自治会員の分担金、寄付などでまかなった。

 落成祝いで玉那覇康晴自治会長は「50年間、先輩方が自治会を維持し、こうして活動できることに感謝している。ここはみんなの公民館だ。有効活用してカジマヤーなどのお祝い事も楽しめたらいい。自治会員から卓球台が寄贈されたので、子どもの居場所にもなってほしい」と述べた。

 浦添市市民生活課の知念みち子課長は「広栄自治会は小規模だが、盆踊り、敬老会、サークルなど地域活動は活発だ。自治会便りのシルバー川柳をいつも楽しみにしている。ぜひ全自治会に広めて川柳大会を開催できたらと思う。地域の拠点としてますます発展することを期待する」とあいさつした。

 琉球舞踊家の佐辺良和さんも出演し、自治会の三線愛好家による伴奏で「かぎやで風」を舞った。あでやかな「日傘踊り」も披露し、大きな拍手が送られた。地元で箏を教えている上間節子さんの箏独奏、子どもらによる空手演武などが披露された。最後はカチャーシーでにぎやかに締めくくった。
 (伊佐尚記)