浜田防衛相、那覇軍港のオスプレイの離陸自粛求めず 米側に「海上を飛行するよう求めている」


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
閣議後の会見で記者団の質問に答える浜田靖一防衛相=8日、国会内

 【東京】沖縄県那覇市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港)に陸揚げされた海兵隊のMV22オスプレイ3機を巡り、浜田靖一防衛相は8日午前、米軍に離陸の自粛は求めない考えを示した。閣議後の会見で浜田氏は「安全面に最大限配慮し、可能な限り海上を飛行するよう(米側に)求めている」と述べ、離陸を認める立場を示した。

 沖縄県や那覇市は軍港での航空機の離着陸は施設の目的外使用に当たるとしており、6日に輸送船から陸揚げされたオスプレイに関しても、離陸しないよう米側に働きかけることを日本政府に求めている。

 これに対し浜田氏は「輸送対象の輸出入の一環で、那覇軍港の使用主目的である港湾施設としての形態に合致する」と強調した。今後の対応については「得られた情報を速やかに関係自治体に知らせるなど適切に対応していきたい」と述べるにとどめた。
(明真南斗)