欧州基準で航空機整備 MRO社、国内初の認定


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国内初の欧州航空安全庁(EASA)航空機整備事業場認定を取得したMROJapanの高橋隆司社長(左)、臼田洋樹取締役=9日、那覇市のMROJapan

 MROJapan(那覇市、高橋隆司社長)は9日、欧州航空安全庁(EASA)から、重整備(ベースメンテナンス)を含む航空機整備事業場の認定を受けたと発表した。EASA重整備の認定は国内初となる。

 また、スイスを拠点にVIP向けチャーター便を運航するコムラックスから、整備委託先に指定されたことも報告した。MRO社で初めてのビジネスジェット整備の受託となる。

 EASAは、欧州連合(EU)の民間航空機産業の安全管理や規制などを行う機関。5年以上をかけ、10月11日に認定を受けた。

 EASAの基準を満たした航空機をリースする航空会社は国内外で多くあるが、機体の返却時に原状復帰が必要となる。MRO社は日本国内で唯一のEASA基準の整備ができる事業場として、アジアでの需要を獲得していく意向を示した。高橋社長は「EASA取得を起爆剤にして、今後も地元の雇用を増やして多くの整備を受託していきたい」と話し、整備場所の拡張も視野に入れているとした。 (與那覇智早)