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日本銀行那覇支店(飯島浩太支店長)は11日、11月の県内金融経済概況(主要指数9月)を発表した。県内景気は「持ち直している」と前月の判断を維持した。個別項目では、設備投資と雇用・所得情勢の判断を引き上げた。
観光関連は、9月の主要ホテル稼働率が53・4%と、前年同月比31・5ポイント増だった。台風の影響もあり22年8月比では低下したが、10月の速報値は66・6%と、コロナ感染拡大後で最高になっている。全国旅行支援による効果もあり、観光需要が回復している。
設備投資は「下げ止まっている」から「持ち直しの動きがみられる」と判断を引き上げた。同支店や沖縄総合事務局、沖縄振興開発金融公庫の各調査で22年度は21年度を上回る設備投資が計画されていることなどを踏まえた。
雇用・所得情勢は「改善の動きが続いている」に引き上げた。有効求人倍率や完全失業率の改善、現金給与総額の指標にも緩やかな拡大などがみられる。
先行きについては「持ち直しが続くとみられる」とした。
(當山幸都)