「学校の上空を飛ばないで」保育園に米軍ヘリの部品が落下した事故から5年 保護者が署名開始


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署名を呼びかける「#コドソラ」のメンバーら=11日、那覇市の県庁記者クラブ

 2017年に発生した、宜野湾市の緑ヶ丘保育園への米軍ヘリ部品落下事故と、普天間第二小学校への窓落下事故から12月で5年となるのを前に、同園と同校などに子どもを通わせる保護者らでつくるグループ「#コドソラ」は、学校上空の飛行禁止などを求めるネット署名への賛同を募っている。締め切りは今月30日。

 署名はウェブサイト「Change.org」で募っていて、同会が12月に政府に要請する際に提出する。普天間飛行場周辺での有機フッ素化合物(PFAS)汚染なども踏まえ、飛行場周辺の子どもたちを取り巻く空・土・水の安全を保障することや、政府・県・市の責任で第二小の土壌調査・土壌入れ替えなどを政府に求める。

 11日、那覇市の県庁記者クラブで会見を開き、メンバーらが署名への協力を呼びかけた。具志堅美乃さんは「小さな子どもを抱えての活動は本当に苦しい。本当はしたくないことで、早く終われるように力を貸してほしい」と訴えた。

 事故当時・3歳の長女が保育園に通っていた与那城千恵美さんは「一生(事故の)怖さを忘れることができない。市も県も国も、子どもを守るために動いてほしい」と強調した。

 同会は全国1718自治体議会への陳情書提出も計画している。資金造成のため活動資料(資料・DVDで500円)も販売する。問い合わせはkodosora20220101@gmail.com
 (塚崎昇平)