拾ったゴミ、個性光るアートに ビーチクリーン・アートグランプリ


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ごみ拾い中の参加者=10月11日、西原町東崎クリード西原マリンパーク

 【西原】西原町商工会青年部(宮里洋史部長)主催の「第1回ビーチクリーン・アートグランプリ~ゴミから繋がる環境と地域のWa!(輪)」がこのほど、クリード西原マリンパークで開催された。西原町内の小中学生や保護者100人余が参加した。クリーン活動を通じて繋がり、環境問題やアート作成で学び、モノづくりの楽しさを感じてもらうのが目的。午前中はビーチのごみ拾いと分別を行い、午後はそのごみでアートを作成した。

 作品の審査の結果、小学生の部の1位は高橋陽(あたる)さん(西原東小5年)の「飛ぶサメ」に、中学生の部の1位は比嘉宙(そら)さん(西原東中3年)「ゴミを吐き出すイカ」に決定した。

自分の作品を持つ高橋陽さん(右から2人目)と比嘉宙さん(同3人目)

 高橋さんの作品は流木や海藻、サンゴなどでサメを表現。「1位を取れて良かった」と喜んだ。比嘉さんは「ごみにさきイカ袋があったので、イカ作っちゃおうとなった。人間が出すごみをイカが食べて吐き出す感じにした」と話した。

 審査委員長のKBC学園グループの知念仁志地域創生室課長は「初めての企画で60作品の応募があり、皆さんと主催者に拍手を送りたい。レベルの高い作品が多く審査に時間がかかった。小学生の高橋さんの作品は、サメが飛ぶという発想がすごい。鮫肌のザラザラ感をごみで表現したのが良かった」と講評した。その他の入賞者は次の通り。
(敬称略)

 【小学生の部】

▽2位・瑞慶覧結衣(西原南小5年)
▽3位・保田梨緒奈(同東小4年)
▽4位・小波津琉斗(同南小5年)
▽5位・島袋琥(同小4年)

 【中学生の部】

▽2位・山里優衣(西原東中3年)
▽3位・新崎佑茉(同中1年)

 (小波津昭子通信員)